30分でわかるCNテンポメイジ

[はじめに]

※この記事はclownJP氏との共著です。

CN(チャイナ)テンポメイジはスペルシナジーを軸としたミッドレンジ系メイジデッキである。中国ハースストーンチームであるTeam Celestial 所属”IG星苏”が使用していたことで有名になった。

このデッキは、現在環境に多く存在しているウォリアー系デッキに対するカウンターデッキとして採用可能であるため、現在のメタに対する回答になり得る強力なデッキである。

しかしながら、スペルやRNG要素によって、選択肢が多いデッキであるため、正しいプレイングをすることが難しい。

今回は「使ってみたいけれど、運が悪くて使えない」「ヨグ様が怖い」「よぐさましゅきぃ…」といった人に向けて記事を作成する。

 

[デッキリスト]

Hearthstone Screenshot 07-27-16 22.44.15

《ブラッドメイジ・サルノス》がない場合、《カルトのソーサラー》などで代用できる。

 

[プレイングとマリガン]

 このデッキはミッドレンジ系デッキであるが、《カバル教団の魔道書》や《希望の終焉ヨグ=サロン》のおかげでゲーム終盤になっても呪文や手札が尽きることがなく、リソース(資源)を確保する能力が高い。よって、それらのカードの価値を最大限に高めることがゲームの勝ち筋のひとつとなる。《魔法使いの弟子》や《フレイムウェイカー》で、それら大量のスペルの価値を高めていく。

 基本的な勝利プランは《フレイムウェイカー》の効果で盤面を空にして相手の脅威を取り除き、豊富なダメージスペルで相手のライフを削りきることを狙う。序盤はミニオン+スペルでダメージを出していくが、終盤はスペルのみでダメージを出していくため、フリーズメイジのような立ち回りが求められる。

アグロ~ミッドレンジ相手には、カード1枚1枚のバリューを生かしながら、このデッキの得意な時間帯である終盤までゲームを遅延させる。コントロール相手は、ゲームが遅延しがちなので本来のこちらの土俵であるリソース勝負を仕掛けていく。

 このデッキの最大のRNG要素は《カバル教団の魔道書》である。このデッキが得意とする終盤戦にうまくつなげられるよう、引いたカードでゲームプランを組み立てていく。なので、《カバル教団の魔道書》は基本的に試合を長引かせるために使う。

 対戦相手のデッキタイプや状況によって、必要とするカードが変わるため、自分のデッキからカードを引く(《アジュア・ドレイク》や《魔力なる知性》)か、それともデッキ外から引くか(《イセリアルの召術師》や《カバル教団の魔道書》)が重要になる。

基本的には、相手が出してくるミニオンのサイズを考慮してドロー先を決める。zooのような小型ミニオンを展開してくる相手であれば、《アジュア・ドレイク》などのミニオンを出すことが望ましい。サイズの大きいミニオンに対しては《動物変身》などの確定除去が欲しいため《カバル教団の魔道書》を使う。

 《希望の終焉ヨグ=サロン》は、盤面不利な状況で率先してプレイする。盤面を一掃し、ドローさせてくれる《破滅!》のようなものだと思おう。たまにレクサーのお友達が出てくる。盤面を取り返せる見通しがヨグサロン以外無くなった場合、スペルを消費することに専念してヨグサロンにすべてを託す。

 

 

 

マリガンは基本的に《マナ・ワーム》と《スペルスリンガー》を先行・後攻に関わらずキープする。

アグロおよびミッドレンジには《魔力の炸裂》と、《魔力の炸裂》が既に手札にある場合のみ《ブラッドメイジ・サルノス》をキープする。対戦相手ごとにマリガン基準は変化するので、対戦する際の対策とともに紹介していく。

 

[対ウォリアー] 基本マリガン+《ミラーイメージ》

基本的には有利。

先手後手関わらず《マナ・ワーム》と《ミラーイメージ》がそろっている場合は1t目に《マナ・ワーム》を出さずに2t目に《ミラーイメージ》と一緒にプレイする。相手の武器でミニオンが処理されないように気をつける。相手が武器を装備している場合は、《フロストボルト》を相手の顔面に打ち込みながら、ミニオンを召還するなどである。

コントロール系ウォリアーが相手の場合、相手の手札が尽きるころを見計らって、《魔法使いの弟子》と《フレイムウェイカー》および大量のスペルを同時にプレイし、打点を稼ぐ。特に《魔力の矢》はウォリアー相手には機能しづらいので、なるべく相手のライフを削るために使う。

デッキのサイクル力はコントロールウォリアーより上なので、一気にライフを削ろうとしない。相手は《ジャスティサー・トゥルーハート》や《古代の盾持ち》などでライフを回復してくるため、じっくりと攻める。

 

[対メイジ] 基本マリガン+《魔法使いの弟子》 《フロストボルト》

テンポメイジミラーでは、ミニオンで相手のライフを削ったほうが勝つので相手のミニオンに対して除去を惜しまず使用していく。《マナ・ワーム》にも《ファイアーボール》を打ち込んでいく。相手のミニオンを効率よく処理していきたいので《魔法使いの弟子》や《フロストボルト》もキープする。

フリーズメイジに対しては有利。相手はミニオンが少ないため、《フレイムウェイカー》が場にいる状況でスペルを打てば自動的に相手のライフが削れる。

 

[対パラディン] 

基本的に有利だが環境に存在しない。

相手が《頽廃せしものン=ゾス》を使ったデッキタイプの場合《カバル教団の魔道書》から《動物変身》を引く。または、《頽廃せしものン=ゾス》の返しに《希望の終焉ヨグ=サロン》をプレイする。

《七つの鯛罪》を使ったデッキタイプの場合、《トゥルーシルバー・チャンピオン》や《ブルーギル・ウォリアー》でこちらのミニオンが倒されないようにケアしつつフリーズメイジ戦同様、《フレイムウェイカー》などで打点を作っていく。相手の盤面が埋まっている場合は、《七つの鯛罪》で召還されるマーロックの数が減るため、自分のライフと相談して除去するのか相手のライフを削るのか判断する。

 

[対プリースト]

基本的に有利だが環境に存在しない2人目。

《カバルの影の僧侶》で《フレイムウェイカー》を奪わる前に、効果を十分に引き出せば勝てる。

 

[対シャーマン] 基本マリガン+(後手なら)《フレイムウェイカー》

アグロに対しては有利。《フレイムウェイカー》による盤面一掃や、スペルダメージ+1と《魔力の炸裂》を組み合わせることが重要となる。

ミッドレンジに対しては、相手の盤面構築能力がこちらの処理を上回るので、《カバル教団の魔道書》などで遅延し、《希望の終焉ヨグ=サロン》でゲームを壊す。

 

[対ドルイド]

どのデッキタイプに対しても不利。

ドルイドの固有スペルである《自然の怒り》や《なぎ払い》でこちらのミニオンをうまく除去されるため、盤面を維持し続ける事が難しい。

ランプドルイド及びクトゥーンドルイドに対しては、デッキに元々入っている除去スペルでは相手のミニオンすべてを対応できないので、《カバル教団の魔道書》で有効なスペルを入手しなければ厳しい試合になる。

トークンドルイドに対しては相手が《フレイムウェイカー》で処理しきれない盤面を形成してくるため、《希望の終焉ヨグ=サロン》で返す。序盤にマナ加速されて早期に盤面を形成されると勝ち目が非常に薄くなる。

 

[対ローグ]

基本的に有利。

ローグは自分のライフを守る手段が乏しく、ミニオンのサイズも小さいので、除去スペルを効率よく使える。盤面に十分なミニオンが存在しているか、又はハンドに《ガジェッツァンの競売人》+《隠蔽》のコンボに対応できるカード(《フレイムストライク》など)が無い場合は、《フレイムウェイカー》とスペルをハンドに温存しておく。

 

[対ウォーロック] 基本マリガン+(後手なら)《魔力の矢》 《フレイムウェイカー》

zooに対しては微有利。《インプ・ギャングのボス》がウォーロックと戦う上で一番対処しにくいカードであり、スプリットダメージのみで倒す場合は8点も要求されてしまう。プレイされた場合、如何に効率良くこのカードを倒せるかどうかで試合が決まる。もっとも効率良く序盤に処理する方法は、このデッキでは《ブラッドメイジ・サルノス》+《魔力の炸裂》or《フロストボルト》しか存在していないため、手札に《ファイアーボール》や、《フレイムウェイカー》+軽量スペルが存在している場合は倒せずとも《フロストボルト》や《忘れ去られた松明》を打つ。

《魔法使いの弟子》は2t目に一緒にプレイする1マナカード(《魔力の矢》を除く)がある場合か相手の盤面が空の場合、マナワームが既に盤面に存在しており相手に不利なトレードをされない場合はプレイする。また、先手の場合かつ、相手の盤面が《ヴォイドウォーカー》のみの場合プレイする。それ以外の場合はヒーローパワーを相手のミニオンに打つ。

《魔力の矢》は博打をするためのカードではなく、相手の盤面に細かいミニオンが並んでいるときにプレイする。

レノに対しては有利。

相手のミニオンを処理しつつ、盤面アドを取れる範囲でライフを削っていく。《カバル教団の魔道書》を使う事でヒーローパワーで手札を補充ししている相手とも十分リソース勝負ができる。こちらがリソースを消費した返しに《レノ・ジャクソン》やAOEを使われ相手に効率の良いトレードをされないように注意する。

 

[対ハンター]

基本的に不利。

ライフを削る能力が高いため、遅延することが難しい。《荒野の呼び声》や《サバンナ・ハイメイン》などの回答を引くために《カバル教団の魔道書》をプレイしたいが、その暇をなかなか作らせてくれない。《ミラーイメージ》などでミニオンによるトレードを防ぎながら、《魔法使いの弟子》や《フレイムウェイカー》の効果を十分に活用する。序盤からこちらが攻める展開に持ち込み、相手に対応を強いることが重要。

 

[おまけ]

《カバル教団の魔道書》の確率 デッキからドローするか《カバル教団の魔道書》を打つかの目安にどうぞ。

スペル全28種の内訳

・ダメージスペルが10種

 フリーズ効果を持つカードが2枚

 RNGダメージが1枚

 状況によってダメージを出せるカードが1枚

 

・AOEが5種

 フリーズ効果とダメージを持つカードが2枚

 フリーズのみが1枚

 ダメージのみが2枚

 

・シークレットが7種

 ライフを守るカードが2枚

 相手のスペルの効果を阻害が2枚

 盤面にミニオンを出す効果が2枚

 相手のミニオンを破壊する効果が1枚

 

・確定除去が3種

 変身効果が2枚

 状況によって破壊できるカードが1枚

 

・ミニオンを出すカードが1種

 

・カードを手札に加える物が2種

デッキ内からドローが1枚

デッキ外からドローが1枚

 

特定のカードが1枚手に入る可能性が10.3% (《イセリアルの召術師》の場合11.1%)

特定のカードが2枚手に入る可能性が0.037%

特定のカードが3枚手に入る可能性が0.005%

 

ある種類のカードが手に入る可能性

・87.5% ダメージスペル

・73.4% 単体除去スペル

・37.0% AOEダメージスペル

・44.6% AOEスペル

・44.6% 何らかのフリーズスペル

・57.8% シークレットスペル

・28.8% 確定除去スペル

・19.9% 変身スペル

・19.9% カードを手札に加えるスペル

 

・44.6% 本体に打てる火力を1枚引ける可能性

・51.5%  《フロストボルト》がある場合に火力スペルを1枚引ける確率

参考:Cabalist’s Tome Infographic

 

・小ネタ

カバルから引っ張ってきたシークレットはランダムなので、相手から見ると7種類すべてを警戒、及び考慮して動かないと行けないので例えアイスブロックであろうと相手を惑わし非効率な動きをさせる事が可能。

 

[あとがき]

(niriku)「運だけ」呼ばわりされる人間を増やすために今回の記事の執筆にいたりました。

(clownJP)ヨグサロンはネガティブな予想すら立てることを許さない素晴らしいカードなのでみんなポジティブに使いましょう。また、一人でも多くの人にカバルガチャが楽しいことを知ってもらう為に今回の記事を書く気になりました。

広告

“30分でわかるCNテンポメイジ” への 6 件のフィードバック

  1. 記事面白かったです。
    こうやって思考を言語できるのは本当すごいと思います。
    これからも頑張って下さい。
    テンポメイジ使います。

    いいね

    1. zoo戦はミラーイメージで相手の有利なトレードを阻止することと、フレイムウェイカーや呪文で相手の盤面を空にすることがすごく重要です。
      zooは雄たけび効果でミニオンを強化するのが得意なデッキなので、それを阻害すれば自然と盤面が取れて勝てると思います。

      いいね

    1. このデッキは、序盤はミニオンで盤面を作りますが、中盤以降はスペルで相手の顔面を狙うデッキだからです。
      水エレはスタッツと能力が非常に優秀ですが、最後まで盤面を取り続けるデッキではないので微妙にマッチしていません。

      いいね

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中